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イタリアの写真家グイド・グイディ(1941-)の作品集『Cinque viaggi (1990–98)』。グイディは建築や都市の変容を静謐に見つめる視線で知られ、カラー写真の可能性を探求しながら、戦後イタリアの風景に独自の詩情を与えてきた作家です。彼のカメラは華やかな被写体よりも、郊外の道路や廃墟、何気ない建物の外壁といった周縁に向けられ、その土地に刻まれた時間や人々の営みを丹念に掬い上げます。本書は1990年から98年にかけてミラノやその周辺を5度にわたり旅した記録で、都市の中心から郊外へと視点を移しつつ、社会の変化や日常の断片を写真に定着させています。110点に及ぶ未発表作を含む図版は、イタリアが近代化と脱工業化を経験する中で生まれた「ありふれた風景」の豊かさを再考させ、写真が持つ記録性と詩的想像力の両義性を鮮やかに示しています。写真家サイン入り。