Google Translate
日本の写真家・畠山直哉による作品集『津波の木』。畠山氏は『BLAST』や「都市のマケット」シリーズなどで知られる、都市や建築と自然との交差を映し出す写真家です。東日本大震災で故郷・陸前高田の生家を失った経験を起点に、津波の爪痕をとどめる樹木をレンズで追い続けています。本書では、震災からの時間を経てなお海岸沿いに佇む木々—「津波の木」と向き合う中で、朽ちかけながらも生命をつなぐ存在の強さと儚さが、静かにかつ力強く映し出されています。畠山自身が語った「誰かを超えた何者かに、この出来事全体を報告したくて写真を撮っている」という言葉の重みが、そのまま一冊の写真集となったような作品です。人の記憶と自然の営みが交差する、その瞬間を見つめ直す場を提供する一冊です。