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日本の写真家・作家・画家・書道家として活動する藤原新也の作品集『祈り』。藤原は1944年福岡県生まれ、東京藝術大学在学中よりアジア各地を旅し、写真と言葉を融合させた作品で文明や宗教、死生観を探求してきました。『インド放浪』『東京漂流』『メメント・モリ』などで知られ、国内外で高い評価を得ています。本書は2022年にクレヴィスより刊行された約B5判・304頁の集大成的作品集で、半世紀にわたる創作活動の根底に流れる「祈り」の感覚を軸に構成されています。初期のアジア放浪の記録から、震災後の東北、香港・雨傘運動、コロナ禍の都市風景まで、時代と場所を横断する写真が並び、藤原自身の書や文章がそれらに呼応します。色彩豊かな作品とモノクロの静謐なイメージが交互に現れ、ページをめくる行為が瞑想のような時間を生み出します。写真、文字、造本が一体となった本書は、現代社会における祈念と希望のあり方を問う、藤原の表現世界の集大成といえる一冊です。