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イギリスのランドアート作家であるアンディ・ゴールズワージーの作品集『Ephemeral Works: 2004–2014』。1956年生まれ、自然物を用いて場所と時間に深く根ざした彫刻的作品を制作し、風景そのものと対話するようなアプローチで知られるゴールズワージー。本書では、葉、氷、石、枝、雨や影といった儚く変化する自然素材を用い、2004年から2014年にかけて世界各地で制作された200点以上の作品を収録。瞬間的に現れ、やがて消えゆくそれらのインスタレーションは、写真として記録されることで、時間の痕跡として私たちに提示されます。ページをめくるごとに、生成と消滅が繰り返される自然の循環に目を向けさせ、私たちが立つ「場」の意味をあらためて問い直す力をもった一冊となっています。自然との共存や、時間の流れに美を見出す視点が凝縮された、ゴールズワージーならではの静謐な世界観が展開されています。