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現代を代表する写真家のひとりであるヴォルフガング・ティルマンスの作品集『Neue Welt』。メイクあり、ポージングあり、の非日常な世界観が主流であった80年代までのファッション写真から、日常をベースにしたカジュアルなイメージの描写に変化していった90年代に、写真家ならユルゲン・テラー、モデルならケイト・モスらが台頭。そしてもちろんティルマンスもその一人ではありましたが、当時から現代美術的なアプローチも交え、シークエンスでの見せ方や、インスタレーションなども取り入れた独自の世界観を解き放っていました。こちらは、デジタルに持ち替えたティルマンスが、中東・アジア、アフリカ、南米から、オーストラリア・タスマニアなど、世界各地で撮影したイメージで構成されており、世界の日常の断片、その表層を切り取ったティルマンスらしいイメージの数々です。英独併記。