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日本を代表する写真家のひとりである荒木経惟の作品集『Araki Meets Hokusai』。本書は2008年にドイツのハノーヴァーで行われたエキシビジョンを機に刊行された作品集で、荒木と江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(Hokusai)とのコラボレーションとなっています。荒木がはじめて発表した「花緊縛」シリーズと、ハノーファー在住のコレクターであるミヒャエル・トゥーンが所有する北斎のコレクションが2冊組で収録されています。北斎画の所々に、エロティックな欲望やセクシュアリティへの暗示があり、一方で荒木の写真には、木版画の巨匠たちが絵画的な人物像に用いた伝統的な配置手法が用いられており、現代のエロティシズムと日本美術の伝統とが交錯する視覚的対話が興味深い作品群です。