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日本を代表する写真家・荒木経惟の作品集『Shijyo Tokyo - Marketplace of Emotions』。太陽賞を受賞した「さっちん」から始まった60年代、最愛の妻・陽子との出会いから生まれ、「荒木・私写真」の幕開けとも言える「センチメンタルな旅」に代表される70年代、名編集者・末井昭とのコンビによる過激な描写や「エロス」の絶頂、さらには映像表現にも秀でた才能を発揮した80年代、そして陽子の死を受けて、静物や風景を通してよりセンチメンタルな気持ちを描写するようになった90年代と、自身の気持ちや時代の気分に合わせて様々なスタイルを探求し続けきた荒木経惟。本書は、その90年代後半、荒木のエキシビジョンがドイツ、イタリア、イギリス、そしてニューヨークと世界各地で行われ、その一連で海外の出版社から刊行された作品集です。「市場(しじょう)」と「私情(しじょう)」のダブルミーニングを意識したタイトルで、上段はカラーのフラワー、下段はダメージ加工されたモノクロが配置され、「生と死」「美と退廃」「愛とエロス」など当時の荒木の二面性が描写された内容となっています。