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フランスの映画監督アラン・ルネの写真集「Reperages」。ナチスの強制収容所を題材にした「夜と霧」、ヒロシマの原爆問題を背景に異国の文化・価値観の交流を描いた「二十四時間の情事」、黒澤明の「羅生門」に触発されて創作し、ココ・シャネルが衣裳を手掛けたことでも有名な「去年マリエンバートで」を始め、革新的な映画を数多く残してきた奇才ルネ。文学、演劇、音楽、時に漫画まで幅広い芸術との関わりを通して新たなスタイルを模索してきた演出家でもありました。独特のタッチと美的センスに溢れたルネですが、本書は、ルネが1948年から71年の間に、パリ・ロンドン・ニューヨーク・ヒロシマ等で撮影された図版で構成された写真集で、長年構想を重ねながらも映画化されなかったイメージも包含されており、ルネの卓越した審美眼とインスピレーションの源泉が凝縮された貴重な一冊。スペインの政治活動家で、映画「戦争は終った」「薔薇のスタビスキー」の脚本家としても著名なホルヘ・センプルンによるテキスト。