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本書は、20世紀のイタリア建築界の巨匠カルロ・スカルパ(1906-1978)の作品集『The House on the Grand Canal』。ヴェネツィアを中心に数多くのデザインを手がけ、また、日本の伝統的な美意識や素材の使い方からも影響を受けており、その細部へのこだわりと独特の空間作りは、日本人のファンも多いことで知られています。本作は、1960年代後半に、ヴェネツィアの運河カナル・グランデに面する「バルボーニ邸」の修復プロジェクトに焦点を当てた一冊。イタリアの映画監督ミケランジェロ・アントニオーニの義妹であるバルボーニは、多くのアーティストや文化人が集う空間として利用して、多くの美術作品を所有していたそうです。スカルパは、この家を「boîte à miracle(奇跡の箱)」として再構築し、庭からカナル・グランデに至るまでの空間を、石材や伝統的な技法、そして熟練したヴェネツィアの職人たちの技を駆使して設計。光が有機的に交差した素晴らしい空間に再構築しました。本書では、未発表の図面や、写真家による図版を通して、その修復過程から建物・空間の魅力を美しく描写しています。 2020年刊行・初版。