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ウクライナを代表する写真家であるボリス・ミハイロフの作品集『Case History』。本作は、『The Photobook: A History Volume 2』でも紹介された、ミハイロフの代表作で、ソビエト連邦崩壊後のウクライナ社会の現実を描写した一冊。主には、産業都市であるハルキウを背景に、社会構造の崩壊や人々の生活の荒廃を写真に収め、道端では動物が死に倒れ、民衆の身体は傷多く、街中でこどもはタバコを吸ったり、ビール瓶を加えたり。。しかし、未だ続いて見通しが立たない2022年から続く「ロシア・ウクライナ侵攻」に見る人々の姿に比べると、笑顔があり、どこか前向きな様相も感じさせます。それは、ウクライナという独立国家として今後生きていくという確かな意志と希望を感じさせる面ものぞかせます。優しさと残酷さ、皮肉さと悲しみを併せ持ち、独自の視点からウクライナの現状と未来を描写した名著です。(Parr & Badger / Vol.Ⅱ掲載)