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日本の作家・写真家である藤原新也の写真集『花音女 / Hana Otome』。1970年代よりエッセイ・写真を織り交ぜた作品を刊行している異色のアーティスト。若者のインド放浪記『印度放浪』、第23回毎日芸術賞の『全東洋街道』等、主にアジアを舞台として、長期に渡る放浪を通じて感じ得た、風土、文化、ライフスタイル、至っては人生の意義を問いただしたフォト・エッセイは、老弱男女問わず高い人気を誇っています。80年代は作家活動を主体としていましたが、1990年には約10年振りにカメラを握り、7ヶ月の歳月をかけてアメリカ大陸を横断して撮影したドキュメンタリー『アメリカン ルーレット』を発表、マーティン・パーらの『The Photobook : A History』にも選出されました。本書は、2000年代初頭に刊行された作品集で、郷里の福岡で撮影された女性と風景で構成された作品集。「世間の荒波を直に受け、生きることに精一杯の女性たちの本心が表に現れる一瞬を写し撮る。99年刊『千年少女』に続く郷里・福岡の女性をテーマにした写真集」(版元紹介文より)。帯付。