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雑誌『Purple』の創設者の一人である編集人エレン・フライスの写真集『Septembre』。パートナーであるオリヴィエ・ザームと始めたPurpleプロジェクトは、マルタン・マルジェラやヴィクター&ロルフといったコレクション・ブランドの人気を創出し、ヴォルフガング・ティルマンスやマーク・ボスウィックといったアーティスト肌の写真家の台頭を導きました。元々ギャラリーオーナーの娘であったエレンは「現代美術」を基盤としており、オリヴィエも含めて、一般的な「ファッションからアートへのアプローチ」ではなく「アートからファッションへのアプローチ」が、Purpleのような唯一無二の作品を生み出した要素の一つかもしれません。ちなみにエレンは、98年頃より自身で写真を撮り始めており、日常や旅の一コマをカメラに収めていますが、本書は、2001年9月11日のアメリカで発生した同時多発テロと同日に、エレンがパリで撮影したイメージのシークエンスで構成されています。見開きの左側は全ページ同イメージで、右側がパリの日常を描写しています。何気なくしかし変わらない日常のありがたさをしみじみと感じさせる味わい深くコンセプチュアルな一冊。Purpleのアートディレクションを担ったChristophe Brunnquellによるデザイン。250部限定。ナンバー入り。おそらくカバーの黒は追悼の意を表現していると思われます。