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イギリスの写真家であるナイジェル・シャフランの作品集『The Well』。1964年生まれ、コマーシャル・ファッションフォトグラファーとして、ユルゲン・テラーやコリーヌ・デイらとともに、『THE FACE』や『i-D』で台頭してきた写真家であり、メゾンブランド「LOEWE」らとの協業でも素晴らしいフォトワークを見せたシャフラン。一方で、パートナーや家族などに焦点を当てたパーソナルな作品、さらには、洗い物やチャリティーショップなど日常生活の細部に焦点を当て、身近で些細なものに宿る美をテーマにした、独自の審美眼を提供してきたアーティストであり、これまでに発表してきた『Ruthbook』『Dad’s Office』『Flowers for』『Ruth on the Phone』などは高い評価を得てきました。本書は、シャフランの10冊目の作品集で、30年近くに渡るコマーシャルワークを取りまとめた内容で構成されています。ただし、コマーシャルのみならず、あえてパーソナルパークも織り交ぜることで、所謂カタログとは一線を画したアーティストブックに仕上げているところがシャフランらしくで、憎らしい一冊です。