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20世紀を代表する写真家のひとりであるシンディ・シャーマンの作品集『The Complete Untitled Film Stills』。あの女優の映画のワンシーンのように、美しくいたい、また時にかわいくいたい。さらには、こんなうれしそうな自分、悲しそうな自分、何かに悩んでいる自分。。女性の誰もが憧れる非現実な世界を映画のワンシーンのように描写したり、日常的かつ現実的な自分の等身大を描写したり、女性の様々な一面や心情を、写真を通して表現してきたシャーマンは、長島有里枝なども語っている通り、多くの女性アーティストに表現の多様性という面で影響を与えてきました。本書は、70年代後半からシャーマンが創作した初期代表作で20世紀の写真史にその名を刻む『Untitled Film Stills』。90年刊行の初版本は40図版収録に対して、本書は全70図版を紹介した決定版です。