北帰行 -祖国（北朝鮮）へ帰る-

井上　青龍 / Seiryu Inoue

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日本の写真家井上青龍の写真集「北帰行 -祖国（北朝鮮）へ帰る-」。高知県・土佐市に生まれ、1950年代より巨匠岩宮武二に師事し、関西を舞台に写真を撮り始め、森山大道にも多大なる影響を及ぼしたドキュメンタリー・フォトグラファー。日本有数のドヤ街「釜ヶ崎」に住み着き、当地の人々と触れ合い、現地の過酷な日常と人間のドラマを描写した作品は、1961年「人間百景—釜ヶ崎」として発表され、第5回日本写真批評家協会新人賞及びカメラ芸術新人賞を受賞するに至ります。以降は、岩宮の後を追うように大阪芸術大学芸術学部写真学科の講師となりますが、釜ヶ崎に継ぐ名作「沖縄・奄美」の撮影中に事故によりこの世を去った伝説の写真家です。本書は、昭和40年〜41年にかけて撮影された作品で、在日朝鮮人の祖国への帰還を収録したドキュメンタリー。大阪から収容所を経由して新潟港から北朝鮮・清津（チョンジン）に向けて旅立つ人々の「希望」「不安」等複雑の心情を繊細に描写しています。写真家の没後偶然発見された1冊の手づくり写真集を下に、有志が賛同して刊行に至った貴重な作品集です。

＜Related Artists＞ 岩宮　武二 / Takeji Iwamiya
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＜Condition＞ 本体：表紙少スレ、天・小口薄ヤケ、その他経年並み