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日本の写真家・溝口良夫の写真集『くるおしい都 / Tokyo on the Brink of Sanity』。東京都八王子市生まれ、1970年より自己流にて写真を始め、1990年に「ホタル」で準太陽賞を受賞(2013年には蒼穹舎よりファースト・ブック『ホタル / Firefly』を上梓)、写真集団「獏」のメンバーでもある溝口良夫。原芳市のような何処と無くエロスを感じさせつつも、色気と純情に満ちたスナップやポートレートに定評のある写真家です。これまでにホテルの他に、日本カメラより『草匂う日々 / Days of Smelling Like Grass』も刊行しておりますが、本書は、2022年発表の最新作。戦前に浅草に存在したという非公式の遊郭。そこのいい女とそれを求めて訪れる男たち、というかつてあった景色が、現在の新宿・歌舞伎町と連想させるものがあり、この都に訪れるという美しく切ない、そしてくるおしいばかりのおんなたちをメインに構成された溝口らしい作品集です。写真家サイン入り。