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オーストリアの写真家であるポール・クランツラーの作品集『Land of Milk and Honey』。1979年リンツ生まれ、大学はドイツ・ライプツヒのアカデミーで、巨匠Joachim Brohmのもとで学び、さらには現在も高い人気を誇る名作『Living Room』でもお馴染みのNick Waplingtonのアシスタントを経て、現在はフリーで活動するクランツラー。ドキュメンタリーに定評のある写真家ですが、こちらはリンツの補助金を得ながら暮らす老人たちの日常を、実際にクランツラー自体もそのアパートに住人として暮らしながら、撮影を続けたという一冊。一般的な中流階級の暮らしを維持できなくなっている人々の日常の実態を、彼らへの愛と、世へのアイロニーも込めてまとめられた作品群。RIchard Billingamの『Ray's a Laugh』も想起させるようなインパクトのあるクローズアップなイメージが連なります。Parr&Badger『The Photobook: A History Volume III』掲載本。