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本書は、1958年1月発刊の日本カメラの臨時増刊号で、戦後日本を代表するヌードフォトの先駆者である福田勝治(1899-1991)による「新しき魅惑」と題した単独の写真集の体裁をとっています。福田は山口県に生まれ、近代写真芸術の新興・発展に寄与した淵上白陽主宰の幻の写真雑誌「白陽」の編集助手を務めた人物。その後はコマーシャルの世界を中心に活躍し、「おんな」「ヌード」「静物」「街 / 風景」を主体に、「美」と「芸術」の世界を追求していきます。1930年代半ばより「アサヒグラフ」で女優原節子らをモデルとしてポートレートやその撮影テクニックなどを連載し、それらをまとめた作品集「女の写し方」はベストセラーとなりました。こちらはこの時代では新しいヌード写真の数々で、コンポジションやレイアウトにも斬新さが際立つ一冊です。