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日本の女性写真家・川内倫子の作品集『Cui Cui』。ファッション用語的に表現するならば、ものすごく「リアルクローズ」な写真家で、モチーフの選定やほどよく主張を抑えた表現、コンポジション・カラーリングなど、多くの日本の女性が抱く心象の中心的表現者と言えるかもしれません。「手の届くラグジュアリー」ならぬ「手の届く現代アート」と表現できるかもしれない作品の数々。本書は「うたたね」や「花火」などに並ぶ川内の代表作のひとつです。以下、写真家のHPテキストより「周りの大人に愛されて、守られて育った記憶は消えない。『Cui Cui』は川内倫子が13年前から撮り続けている、家族の記憶である。お正月の団らん、兄の結婚式、祖父の死、新しい命の誕生…。ありふれた出来事が積み重なっていく普通の家族。人の匂いと土地の匂いのする故郷の風景が漂ってくる。出会いと別れを繰り返しながら、記憶の中でずっと家族は生き続ける。誰もが持っている家族のアルバムをそっと呼び覚まします」。第1刷。