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90年代のファッション界を席巻した雑誌『Purple』。創設者の一人である編集人エレン・フライスとパートナーであるオリヴィエ・ザームで始まったプロジェクトは、マルタン・マルジェラやヴィクター&ロルフといったコレクション・ブランドの人気を創出し、ヴォルフガング・ティルマンスやマーク・ボスウィックといったアーティスト肌の写真家の台頭を導きました。元々ギャラリーオーナーの娘であったエレンは「現代美術」を基盤としており、オリヴィエも含めて、一般的な「ファッションからアートへのアプローチ」ではなく「アートからファッションへのアプローチ」が、このような唯一無二の作品を生み出した要素の一つかもしれません。本書は、1992年から刊行された『Purple』の「Fashion」「Fiction」「Prose」と各々で発表されていた一連が、1998年より統一されてリスタートしましたが、その第1号にあたります。上述したアーティストのみならず、ホンマタカシやテリー・リチャードソン、ヴィヴィアン・サッセンやダグ・アイケンなど錚々たる面々が誌面を飾ります。(ダメージ・使用感あり)