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60年代に刊行されていた写真雑誌『カメラ芸術』の1964年4月号。桑原甲子雄が編集を担っていたカメラ誌ですが、本号の魅力は、当時まで電通に所属していた荒木経惟(当時は「のぶよし」表記)が、同年に第1回太陽賞を受賞した「さっちん」と対となる「マー坊」が収録されているところです。後に「さっちんとマー坊」として作品集としてまとめられましたが、荒木が映画「アパートの子供たち」に着想を経て、自宅近くのこどもたちをモチーフに撮影したイメージで構成されたものです。荒木の大変貴重なアーリーワークです。その他にも、新山清の「風景の視角」や、山本悍右の「わたしのベンチ」など、ユニークな図版が多数収録されています。カバーは、高梨豊撮影、レイアウトは、山城隆一。