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スペインの女性写真家クリスティーナ・デ・ミデルの写真集『Sharkification』。スペイン・バレンシア州のアリカンテに生まれ、陸軍学校で従軍記者のトレーニングを積み、現在はロンドンを拠点に活躍を続けるデ・ミデル。ジャーナリズムとフィクション・ストーリーが交錯する独自の世界観を創造し、自費出版で2012年に刊行した1st写真集「The Afronauts」で瞬く間に注目を集め、現代アート写真界を牽引するアーティストの一人です。本書は、ブラジル・リオデジャネイロのスラム・ファヴェーラをドキュメントした作品集。ファヴェーラを「海」に置きかえ、「海」の中に暮らす「住民」、トラブルを回避しようという「警察」を「魚」に置きかえ、ブルーに統一されたカラーリングを通して、ファヴェーラのカオスとそこに宿る独特の空気感を描写しています。ミデルの秀でたセンスに脱帽の一冊。1500部限定。