Google Translate
日本の写真家吉岡康弘の写真集。安部公房原作・脚本、勅使河原宏監督作品「砂の女」のスチール写真を担い、大島渚が監督を務めた「新宿泥棒日記」等で撮影監督を務めた経歴を有する吉岡康弘。「人間とセックスをメカニズムに同化し、写真における偶発性と自己の意識が把握した『歪み』との衝撃反応を試みる」という写真家によるテキストが象徴している通り、モノクロの強いコントラスト、コラージュ等を用いた肉体の描写を通して、アヴァンギャルドな実験表現に挑んだアーティストです。1961年に行なわれた「読売アンデパンダン展」でデビューを飾ったものの、出品作は「ワイセツ」との理由で撤回の浮き目を見ます。それら撤去された作品を主体として自費出版で刊行された1st写真集が本書。中原佑介の序文に加えて、石元泰博、黛敏郎、勅使河原宏、安部公房そして滝口修造といった豪華アーティスト・評論家による寄稿(小冊子)も収録。
(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)