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日本の写真家山崎博の写真集『Heliography』。日本大学芸術学部在籍時に寺山修司らによって結成された前衛演劇集団「天井桟敷」に加わり、舞台監督等を務め、60年代後半より舞台写真や現代美術を中心に撮影を行なっていたものの、次第に写真の根本原理を探求すべく「自然」「太陽」「時間」をテーマにランドスケープを通したコンセプチュアル・フォトに傾倒していった山崎博。本書は、日本写真協会・新人賞受賞作品で、太陽の長時間露光の写真で構成された一冊。写真の黎明期にニセフォール・ニエプスが自身の発明による写真術に命名した『ヘリオグラフィー』(写真による画)から引用されたタイトル。「光」「空」「海」そして「時間」が織り成す魅惑的な陰影とテクスチャー。1978年に伊豆半島・房総半島及び湘南で撮影されたコンセプチュアル・ランドスケープ。写真家サイン入り。(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)