湾岸原野 The man-made wilderness of Tokyo Bay 1983~1989（Acceptable）

中里　和人 / Katsuhito Nakazato

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日本の写真家・中里和人の写真集『湾岸原野（Acceptable）』。法政大学地理学科を卒業後、北井一夫に師事し、1984年よりフリーランスとして活動を開始。東京向島の長屋、青梅の工場、沖縄那覇の市場、山梨富士吉田の土蔵等を通じて、地誌的見地からランドスケープ作品を創作、写真インスタレーションやワークショップを通じて、街・人々とのソーシャル・コミュニケーションを行なっている写真家です。本書は、1991年に刊行された1st写真集。1980年代、急激なスピードで変化を遂げた東京沿岸部。幕張メッセ、みなとみらい21、浦安ベイエリア、東京湾横断道路等、大規模な開発構想が進み未来型ニュータウンが完成する直前に見た湾岸部の原風景。ザリガニ、トンボ、野鳥、野良犬から暴走族、ミュージシャンまで開発途中に一瞬だけ「自然」に返りかけたつかの間の楽園であり未開の地「湾岸原野」。未来都市の完成に伴って、はるか彼方へ埋もれてしまった今は亡き自然と人工物が入り混じった風景を捉えた中里和人による初期ソーシャル・ランドスケープ集。(図書館除籍本)。

＜Related Artists＞ 鬼海　弘雄 / Hiroh Kikai、金村　修 / Osamu Kanemura、松江　泰治 / Taiji Matsue
＜Condition＞ 図書館除籍本