I Love Boras
Lars Tunbjork
¥30,800（¥28,000 + tax）
Publisher/Steidl
Published/2007Format/ハードカバー&スリップケース Pages/156 Size/280*355*20
Google Translateスウェーデンの写真家ラース・ツンビョルク（1956-2015）の作品集『I Love Boras』。大学やアートスクールで学んだわけではなく、新聞社の仕事を通じてカメラを手にした少年は、若くしてフリーランスで活動するようになり、当時は同国の巨匠で、近代スカンジナビア写真の父と評されるクリステル・ストロームホルムに影響を受けながらも、70年代より写真界ではアメリカを中心に増え始めた「カラー」のイメージに触発され、エグルストンやショアらにも共感を受けながら、自身のオリジナリティーを追求していきました。そして90年代に発表された『Landet Utom Sig / Country Beside Itself』がブレークスルーのきっかけとなり、以降世界的に注目を集めるようになりました。マーティン・パーのような強烈なカラーとアイロニーに満ちたジャーナリズム精神をふまえつつ、適度に写真の面白さを感じさせるストリートスタイルもツンビョルクの魅力であり、カラーや構図に北欧らしい印象も感じさせます。こちらは、1989年から1996年にかけて、ストックホルム及びその近郊などで撮られたイメージで構成されており、1990年代初頭の経済不況時の国内の様相、及びその環境でもたくましく生きる人間の強さが見事に描写されています。
