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近年は映画監督としての活躍も注目を集め、現代日本を代表する写真家・アーティストである蜷川実花の写真集『ノワール / Noir』。国内外で大規模な展覧会を巡回させるなど世界的にも人気を誇る蜷川実花(父親は日本の演劇界を牽引してきた演出家・蜷川幸雄)。「移りゆくものへの鋭敏な感性に支えられ、夢のように美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界は、若い世代を中心に幅広い層から圧倒的な支持を受けています」と2017年に行われた個展でも紹介されているように、その極彩色ともいえる色彩感覚が蜷川の作品を決定づけています。本書は、その蜷川の色彩感覚が見事に描写されたイメージで構成された作品集。「色の中には黒があり、黒の中には色がある」そのように日常を刻む蜷川の独自の視点が堪能できる一冊です。