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中国を代表する写真家のひとりである呂楠(ル・ナン)の作品集『忘れられた人々 / The Forgotten People』。日本では、馬小虎の名前で知られていますが、中国名では呂楠(ル・ナン)であり、マグナム・フォトの特派員も努めた実力派のフォト・ジャーナリスト。北京の雑誌社で暗室プリンターとして働き、その間並行して写真を学び、数年間勤務した後に退職。以降、二年間かけて10州合計38の精神病院を訪問。14000人ほどの患者と会い、100近い患者の家庭にも訪問。社会から隔離され、偏見・差別を受け、苦しみから逃れることが難しい患者やその家族たちを丁寧に取材。隔離されることではなく、社会に復帰し、そして共生していくことを望む彼ら・彼女たちの思いを代弁したような名著です。