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日本を代表する写真家・森山大道(1938-)。細江英公の助手を務めた後にフリーの写真家として歩み始め、1968年に写真集『にっぽん劇場写真帖』を発表し、中平卓馬や高梨豊らが同人となって発行された『プロヴォーグ』に合流し、“アレ・ブレ・ボケ”に象徴される独自の写真表現を拓いてきた森山。本書『Daido Moriyama』は、2003年にパリのカルティエ現代美術財団で行われた展示に合わせて刊行された写真集です(2016年には東京をテーマにした写真展を同会場にて開催しています)。60年代後半から00年代までの代表的な写真が掲載された回顧的な内容となっており、ダイナミックで大胆な構図、独特な質感をもったモノクロの強いコントラストなど森山の写真の魅力を堪能できる1冊です。巻末には荒木経惟との対談(英語)が収められているほか、森山の展覧会や著作などが一覧できる資料もあり、森山の入門編としても役立つ1冊です。