ハーレムの瞳 / The Eyes of Harlem（Sigend, With OBI）

ノブオ　中村 / Nobuo Nakamura

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日本の写真家・ノブオ中村の写真集。1946年福島県に生まれ、23歳で写真で生計を立てるべく渡米、英語も話せず街で知り合った人のツテを頼りに、広告写真家のスタジオ・アシスタントになり、アルバイトをしながら修行。1981年晴れてフリーランスとなり、ハーパース・バザー、ブルミーングデール等の広告写真で活躍し、1984年に帰国して現在に至ります。本書は、1985年筑摩書房より刊行された作品集で、フリーとなった後にハーレムで撮影されたポートレートで構成されています。麻薬・売春・殺人・失業、、、当時地元民にも恐れられた黒人居住区ハーレム。そこで自由と幸福を求めて暮らす黒人たちの姿に、肉親への愛を重ね合わせ、親が子を思い、子が親を恋しく思うあたたかな「心」「瞳」を撮りたいという一心で撮影された図版の数々。大型のデアドルフ8×10の撮影を可能にすべく空手と座禅を学び、妻子を引き連れて雨風にうたれながら写された作品群は、1984年ハーレムの文化資料を取り扱う機関で永久保存で買い上げられたそうです。人間の努力・愛情・希望・夢がつまった一冊。山岸享子による編集。New York in Photobooks収録本。写真家サイン入り。

＜Related Artists＞ Helen Levitt、Bruce Davidson
＜Condition＞ ジャケット：少ヨゴレ・少イタミ、帯少イタミ
本体：天・地・小口少ヤケ・少ヨゴレ