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京都を代表する写真家のひとりである甲斐扶佐義の写真集『八文字屋の美女たち』。1949年大分県生まれ、小学生の頃に姉からカメラをプレゼントしてもらって以来写真を撮り始め、大学進学のために移り住んだ70年代前後から現在まで「京都」をモチーフに作品創作を続けている甲斐扶佐義。自身が経営するバーに訪れる女性たちのポートレートから、子供たちや猫たちのスナップまで、その舞台は鴨川から路地裏まで京都中の至るところであり、何とも愛とユーモアに満ちた作風が特徴的であります。70年代から90年代にかけて、自費出版で刊行されたものから大手出版社から出されたものも含めて、これまでに40冊以上もの作品集を上梓しておりますが、本書は91年に刊行された作品集で、写真家自身が懇意にしている女性たちのポートレート集。94年に東方出版より上梓された『美女365日』より前に発表されたものであり、正面からの肖像はもちろんですが、さりげない瞬間を捉えたスナップ風の作品も何ともセンスに溢れ、惹きこまれます。