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日本が世界に誇る写真家・植田正治の写真集『軌道回帰』。戦後同時期に活躍した写真家が世界を飛び回っていた時代に、自らは故郷鳥取を生涯の地と仰ぎ見ながら、当地の気候・風土・文化を取り入れつつも、前衛的な写真表現を模索し続けた植田正治。その作品は、軽やかな日本的情緒と独創性に富んでおり、現代にも通ずるモダンな図版の数々は「UEDA-CHO / 植田調」と評され、世界的にも高い評価を受けています。本書は、1986年に私家版で刊行された作品集。1983年に最愛の妻でありパートナーであった紀枝を亡くし、途方に暮れて写真が撮れない時期が続いた植田。そんな時にポラロイド社から発売された35ミリフィルムに触発されて、繊細ではかない内省的な心情を写真に刻んでいきます。写真家としての新たな方向性を見出だすことになる植田正治の分岐点となった貴重な写真集。全62プレート揃い。1000部限定。