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スイスに生まれアメリカで活躍した写真家で映像作家でもあるルディー・ブルクハルト(1914-1999)の作品集『New York, N. Why?』。貴族家系に生まれ、ロンドンで医学生であったブルクハルトは、写真との出会いによって目指すべきキャリアを変更しました。戦前の30年代初頭にニューヨークに移住し、その後はライフワークのように「都市」をテーマに、スナップや、ルイジ・ギッリのような「形状や色彩の研究」とも言うべき創作活動を続け、戦後はアーロン・シスキンドらもメンバーであったPhoto Leagueでも活動しました。50年代にはジョゼフ・コーネルとのコラボレーション、60年代からはペンシルバニア大学で写真と映像制作に関して教鞭も執っていたというブルクハルト。こちらは上述した初期ニューヨーク時代のライフワークを紹介した作品集で、アジェやエバンスらを想起させるランドスケープの探求から、エレン・レヴィットやリゼット・モデルらのようなスナップの探究まで、センスに溢れた構図と映像的なシークエンスのレイアウトに魅せられる一冊です。