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フランスを代表する写真家であるアントワン・ダガタの作品集『New York 1989-93』。2004年にプロの写真家集団「マグナム・フォト」のメンバーになった時には、時代と共に受け入れるものも進化していくマグナム・フォトの深化を感じさせたものでした。いわゆる従来のメンバーのような正統派のドキュメンタリスト、ジャーナリストとはスタイルが異なるからです。性をモチーフにした時に過激な描写や、自身をもモデルにするスタンスは、その表現力も含めて大変興味深いものです。本書は、タイトルの通り「ニューヨーク」で撮影されたイメージで構成されていますが、蛇腹装幀で、写真図版のみならず、手帳のコピーやイラスト、さらにはシークエンス描写など、ひと工夫施されたデザインも魅せられる一冊です。12冊のシリーズものの第1号。