Henry Darger's Room 851 Webster（First Printing）

北島　敬三 / Keizo Kitajima

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アメリカのアウトサイダーアートの重要人ヘンリー・ダーガー（1892-1973）の作品集『Henry Darger's Room 851 Webster』。シカゴの片隅で清掃員をしながら、趣味で原稿と挿絵を描き続けたダーガーでしたが、年老いて施設に移り、その後ひっそりと死去しました。施設に移る前、借りていたアパートのオーナーが、ダーガーに頼まれて40年暮らした家財すべての処分を依頼され、廃棄をしていたところ『非現実の王国で』と題された原稿を発掘。元々イリノイ工科大学でモホリ・ナジの愛弟子であり、工業デザイナーであったオーナーのネイサン・ラーナーは、この遺物の芸術性に気づき、自身のつてを頼って美術関係者に紹介したり、この「アトリエ」の廃棄を途中でやめて、以降30年弱このアトリエの維持に努められたそうです。そして2000年以降ようやく日の目を浴びたダーガーの、以降のアメリカンドリームは周知の通り。こちらは、アトリエの取り壊しの少し前に雑誌の取材で訪れていた北島敬三が収めたアトリエ写真をメインに構成された一冊です。英日併記。第1刷。

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＜Condition＞ 本体：経年並み