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ドイツの写真家アルノ・フィッシャーの写真集『Der Garten / The Garden』。戦後ドイツ写真のパイオニア的存在であるフィッシャー。学生時代は彫刻を学び、その後グラフィックデザイナーであり、モンタージュ写真でも名を馳せたクラウス・ヴィットクーゲルの下で助手として写真を学び、70年代以降はジャーナリズムやファッション写真等幅広い分野で活躍。また東ドイツ国内で数々の写真グループ・連盟を創設し、さらには芸術大学・専門大学・写真学校で長らく教鞭を取り、教育者としても従事したフィッシャー。本書は、1978年に自身が購入した農場を、生活と仕事の拠点にリノベートして、自然と共生する暮らしを持続してきたフィッシャーが、30年近くその庭で撮りためたポラロイドで構成された作品集。土地の変遷、自然の変化、そしてポラロイドがもたらす偶然性等が重なり、興味深くそして時に奇妙な、しかしとても美しい数枚のシークエンスで構成されたユニークな一冊です。