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日本を代表する女性写真家石内都の写真集「Tokyo Bay Blues」。1980年前後に発表された「絶唱・横須賀ストーリー」「アパート」「連夜の街」は初期3部作として知られ、日本の至っては世界のアート写真集の中でも取り分け評価の高い名著。また、90年代以降石内が精力的に取り組むことになる時間と記憶を刻む身体や遺品の接写シリーズとしては「1906」「ひろしま」「マザーズ」「Frida by Ishiuchi」等が有名で、スタイルを変えながらも40年近くにわたって日本の写真界を牽引する女性写真家の第一人者です。本書は、1980年代初頭にカメラ毎日で連載されていた東京湾及びその周辺部を捉えた図版の未発表作品で構成された一冊。長年横須賀の海を見つめ続けてきた写真家が収めたもうひとつの「海」。東京湾岸にディズニーランドが出現し、埋め立てられ放置されていた荒れ地が整備され、大きく動き始めていた変わりゆく湾岸部を捉えた石内都による「Bay Blues」。