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こちらの一冊は、前半は主演の柳楽優弥が2004年カンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少で最優秀男優賞を受賞したことでも話題となった映画『誰も知らない』(監督・是枝裕和)に出演する子供達を川内倫子が記録した写真。また後半は、子供時代を終えた9人の執筆者「中村航、是枝裕和、湯本香樹実、佐藤さとる、やまだないと、中村一義、島本理生、堀江敏幸、しりあがり寿」が、それぞれ子供の頃の思いや出来事、子供のいる風景などを感じさせる文章で構成された、もう一つの「誰も知らない」世界が収録されています。映画を見た方はもちろん、まだ見ていない方でも、写真集・エッセイ集として楽しめる作品で、子供時代に立ち戻り、その時の自分をまた思い出したくなるような一冊となっています。