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デンマークの写真家クラス・クレメントの写真集。ヨーロッパを代表するドキュメンタリー・フォトグラファー。1996年に刊行されたアイルランドのパブの日常を描写した「Drum」は、語り継がれる名作として、Books on Booksでもシリーズ化されています。美術家の父とピアニストの母という芸術家系に生まれ、パリで育ち、スチール写真・フィルム撮影で培った芸術的センスと、地元デンマークの哀愁漂うメランコリックな作風が特徴的で、モノクロを通して研ぎ澄まされた「美」を表現することに秀でた名フォトグラファーです。本書は、2002年に刊行されたクレメントによるカラー・フォト・シリーズ。クレメントは2000年以降、カラー写真にも意欲的に取り組んでいますが、本書は「Paskesondag mellem 11 og 16」に続く第2弾で、前作の続編的な作品集。ヨーロッパ・ロードの旅をベースとして、ロードを取り巻く風景・建造物・人間を描写。現実と夢想、具体と抽象、ヒトとモノの対比を通じて感じ得たクレメントのイメージの旅。強いカラーの主張が印象的で、読み手の想像力を掻き立てる一冊。