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ベルギー出身のマグナム・フォトの写真家ハリー・グリエールの写真集「Rivages」。1960年代より活躍するヨーロッパ・カラー写真のパイオニアの一人であるグリエール。故郷ベルギーを題材としたフォト・エッセイ、TV画面を連続的にカラー描写したTv・Shotシリーズ、長年魅せられたモロッコ、エジプトを始めとしたアフリカの日常・風景等が代表作として知られ、その他アメリカ・ヨーロッパ・アジア等世界中を旅するフォト・ジャーナリストです。力強くアクティブなカラー描写の中に、卓越した造形美と意義深いストーリーを包含した芸術性とジャーナリズムが奏でる独自の世界観に魅了される写真家グリエール。本書は、2003年に刊行された作品集の2ndエディション。通常の痛快なカラー図版とは一線を画す岸辺で地平線を捉えたランドスケープ集。しかしながら、自然のカラーをオーガナイズするグリエールのテクニックが際立った作品集でもあり、壮大なホリゾンの中にヒト・モノ・ハコを有機的に取り入れて、奥深いカラーで描写したポエティックな図版の数々に魅了されます。