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ドイツを代表する世界的な写真家で、マルチ・アーティストでもあるヴォルフガング・ティルマンスの作品集『Still Life』。1990年代らしいファッションカルチャーから、ポートレート、スティル・ライフなどを用いたアーティスティックな描写を中心に、若者からの支持を得たティルマンスが、2000年以降、写真という媒体を通じて、様々な実験表現にチャレンジ。現在では「現代アート」に分類されるようなアーティストへと深化・進化していく一連は、2014年に美術出版社から刊行された作品集にも詳細にまとめていますが、こちらは深化していくティルマンスの序章のような一冊で、タイトルの通り静物写真をメインに構成された一冊。スタジオセット、インテリアメインの静物ではなく、日常のとある一瞬・一面を、スナップのような雰囲気ながら計算尽くされたカラーとコンポジションを持って切り取った秀逸なスティル・ライフの数々。ティルマンス作品の中でも取り分け人気の高い一冊で、抜群のセンスに魅了されるイメージの数々です。