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メキシコが誇る偉大な写真家マヌエル・アルバレス・ブラボ(1902-2002)の写真集『Polaroids』。多彩なアーティストを身内に持ち、幼少から芸術に触れる機会に恵まれたブラボは、20代を過ぎた頃に本格的に写真に取り組みます。メキシコ革命以後のメキシコ・ルネサンスの時代背景下において、西欧主義的な視点からメキシコの伝統や歴史を取り入れた自国のアイデンティティーの確立を重視した芸術運動に影響を受けたブラボの作品は、後にエドワード・ウェストン、ポール・ストランド、アンリ・カルティエ-ブレッソンら錚々たる写真家からも高い評価を受けるようになり、現在では20世紀を代表するメキシコの写真家としてその名は世界で知れ渡っています。本書はめずらしいブラボのポラロイドの作品で構成された作品集。ケルテス後期のポラロイドも想起させる魅惑的な図版の数々です。