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日本の画家、イラストレーターである佐伯俊男(1945-2019)の作品集『佐伯俊男画集』。宮崎県生まれで、大阪育ち。コマーシャル関係のデザインスタジオでイラストレーターとして数年勤務したものの、商業デザインに侵されていく現実に違和感を覚え、フリーランスのイラストレーターに。憧れたというトミー・ウンゲラーの作品にも影響を受けながら、エロスやホラーをモチーフにしたユーモアたっぷりの作品が高い評価を受け、私家版で作ったカード作品を関係者やアーティストらに送付したところ、寺山修司や澁澤龍彦らからの賛辞を受け、当時の人気雑誌『平凡パンチ』の特集も決まり、72年はジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」のジャケットにも器用されるなど、忽ちスターの階段を登っていくこととなりました。こちらは、1970年刊行の記念すべきファーストブックで全編モノクロ。オレンジ紙の別紙付属。別紙に記載の野坂昭如、渋沢龍彦、寺山修司、植草甚一、浜野安宏のテキストも興味深い一冊です。