Intimacy

森　栄喜 / Eiki Mori

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日本の写真家・森栄喜の作品集『Intimacy』。1976年石川県金沢市生まれ、2001年にパーソンズ美術大学写真学科を卒業、男性を被写体に、青年の肖像、同性愛などテーマに、その親密さ、孤独さ、そしてやわらかさのある写真に定評のある森栄喜。男性同士の親密さがまだまだ異質と見られる国内で、写真を通して「それが日常」であり、「当たり前」であり、そして「素晴らしい行為」でもあることを伝えています。東京のワンルームに暮らす青年たちの肖像を通して、彼らの孤独や思い描く未来について綴り、台湾で刊行して爆発的な人気を誇った『Tokyo Boy Alone』に続いて発表された本作は、第39回（2013年度）木村伊兵衛写真賞作品となりました。写真家自身が、知り合った男性と友達になり、親密になり、そして恋人となっていった約1年間を、35ミリのスナップを通じて、時系列に並べ「日記」のようにまとめています。あたかもこういう同性愛が「日常」であって欲しいと願うかのように。男性同士の愛について描写された作品は海外でも多くありますが、比較的ハードな男性のイメージが多い中で、このような「柔らか」で「親密」な愛は、新鮮でもありとても美しいものです。

＜Related Artists＞ 森　栄喜 / Eiki Mori、Mark Morrisroe
＜Condition＞ 本体：経年並み