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写真雑誌『アサヒカメラ1976年・全12号』セット。本年度の最大の見所は何と言っても、日本を代表する写真家・篠山紀信と中平卓馬による『決闘写真論』の連載シリーズです。華やかなコマーシャルな舞台を主戦場として、正統派写真を貫いてきた篠山と、プロヴォークに代表されるアンチ・コマーシャル、アンチ・ジャーナリズムを貫いてきた中平。このシリーズは、篠山の写真に、中平が批評家に徹して言葉で答えるという連載で、当時病んでいた中平が、篠山の明るく・きれいで・真っ当な写真に救われ、結果的に写真家・中平卓馬の血を蘇させるものとなりました。その他、高梨豊の名作「町」や、74年から続く北井一夫の大連載「村へ」なども収録され、本年度毎号表紙を飾った柳沢信の図版も含めて、中身の濃い作品が多数掲載されています。