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日本が世界に誇る写真家細江英公の写真集「Why, Mother, Why?」。本書は、細江英公の名作「おとこと女(1961年)」「薔薇刑(1963年)」に次ぐ3rd写真集。小学6年生時に母を亡くした古田幸が綴った詩集「おかあさんのばか」に感動した細江英公が、講談社インターナショナルからの依頼を受けて、古田幸本人を被写体とした写真を撮影し、詩集と写真を織り交ぜた叙情的ドキュメンタリーにまとめた作品です。2004年に窓社より40年の歳月を経て改定・日本語版「おかあさんのばか」が刊行されましたが、本書は1965年刊行の初版(海外向けに刊行されたため当初は英語版のみ)。現代人が失いがちな家族の絆の大切さ、母を失い唯一の女性として家族を支えようと決めた「覚悟」や「気概」。家族と命の大切さを伝える感動の作品集です。
(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)