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80年代のDCブームの火付け役であったファッションブランド「メンズビギ」が発行していた雑誌『Visage Vol.2 Nov.1988』。カバー写真は、ロバート・メイプルソープによるパティ・スミスのポートレート。特集は、そのメイプルソープに関することも含まれていますが、メインは「チェルシーホテル」。アーティストや芸術家に愛されたホテルであり、基本は長期滞在者向けで、かつてはボブ・ディラン、ジャニス・チャップリン、チャールズ・ブコウスキー、イギー・ポップ、トム・ウェイツ、さらにはアーサー・ミラー、そしてパティ・スミスらも当ホテルで生活していました。本書では、この「ボヘミアンの巣窟」と言われたチェルシーホテルの物語を、マグナム・フォトの写真家エリオット・アーウィットの写真を織り交ぜながら構成されており、ニューヨークのアンダーグラウンドなカルチャーに興味がある方には、大変面白い一冊です。