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アメリカの写真家、作家、映画監督でもるユージン・リチャーズの写真集『Dorchester Days』。1944年生まれ。ノースイースタン大学を卒業後に、アメリカを代表する写真家のひとりでもあるマイナー・ホワイトから学んだユージン・リチャーズ。そして、60年代は公民権運動に参加し、ボランティアなど社会的な活動を経て、1973年にアメリカ南部で起きていた黒人の貧困や人種問題を取り上げた最初のドキュメント『Few Comforts or Surprises: The Arkansas Delta』を発表。マグナムの一員として活動し、「貧困や病気や依存症の苦しみを赤裸々に描くことで、親密なものと公のものの融合をはかっている」と評されているリチャーズですが、本書は、それに続く第2作目で1978年に初版が刊行された待望の再版。30代に地元ドーチェスターに戻り、街の日常を収めた図版で構成されており、絶妙な構図や巧みなストーリーテリングに魅せられる名著。