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現代日本を代表する写真家・上田義彦の作品集『Flowers』。戦後リチャード・アヴェドンともに、アメリカの写真界を牽引した巨匠・アーヴィング・ペン。ファッション誌を中心としたコマーシャル・ワーク、著名人・一般人の尊厳を描写したポートレート、タバコの吸い殻や花、そして時に骸骨をもモチーフにしたスティル・ライフなど、その卓越した審美眼と幅広いフィールドで発揮したセンスは、現在でも多くのファンを魅了し続けています。スタイルこそ異なれど、上田義彦の研ぎ澄まされた感性とそのフィールドの広さは、アーヴィング・ペンを彷彿させるところもあり、対象を究極に美しく捉える才能は両者に共通しています。本書は、ペンも同名の名著を残している文字通り「花」の作品集。ペンが描いた「生命力」や、メープルソープや荒木経惟の「エロティシズム」とは異なる、光と影、構図、カラーリングなど上田の審美眼が凝縮されたかのような美しい図版の数々に魅了される一冊です。外袋欠。