Caracas Desde El Carro

Ricardo Jimenez

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ベネズエラの写真家リカルド・ヒメネスの写真集。1951年生まれのヒメネスは、大学で心理学を学んだ際に写真を興味を持ち、その後ベネズエラで写真を学び始め、卒業後に旅で訪れたロンドンの街に触発され本格的に写真に取り組みます。都市におけるランドスケープ・インテリアのコンポジション、光と影のコントラスト・リフレクション等に重きを置いて研究を行い、数回のエキシビジョンをロンドンで開催するに至ります。80年代以降はベネズエラに戻り、巨匠パオロ・ガスパリー二らによって企画されたグループ展にも取り上げられ、現在ではベネズエラを代表する写真家として確固たる地位を築いています。本書は、ヒメネスの代表作のひとつ「City from the car」シリーズ。ベネズエラの首都カラカスにおいて、自動車から都市のシーンを捉えた図版で構成されています。ストーリー性を有する車窓からのストリート・シーン、車のフレームを有機的に利用したユニークなコンポジション、表情を変えるウィンドウを通した美しいコントラスト等、独特のイメージ性と造形美を感じさせる一冊。
ラテン・アメリカ写真史にその名を刻む名作。

＜Condition＞ 本体：表紙スレ・ヨゴレ、天・地・小口少ヨゴレ